初めて症状が起きるまでを潜伏期間とするのなら、単純ヘルペスウイルスの潜伏期間は簡単には定められないものです。
口唇ヘルペスや性器ヘルペス、角膜ヘルペスを引き起こす単純ヘルペスウイルスは、初感染時には無症状で収束してしまうことが多いため、感染してからどの程度の期間で発症するかは個人の体質による部分が大きいものです。

体力の低下や精神的ストレスによって免疫力が低下していると発症しやすく、健康な状態では感染しても無症状となることが多くなっています。一度でも感染するとキャリアとなってしまうため、初感染時に無症状でも再発して症状が起きることがあります。感染性を持つ状態になるまでを潜伏期間とするのであれば、一般的には感染から2~21日で水ぶくれや痛みなどの症状が起きるため、最短で2日程度だといえるでしょう。

水ぼうそうや帯状疱疹を引き起こす水痘帯状疱疹ウイルスの場合、その潜伏期間は2~3週間となっています。感染しやすいのは小児期ですが、成人してからでも感染する可能性はあります。
潜伏期間の後に徐々に小さな水ぶくれができはじめ、徐々に全身に広がります。成人の場合は高い発熱や全身倦怠感が先行して発生し、その後に水ぶくれが徐々に全身に広がります。

水痘帯状疱疹ウイルスも単純ヘルペスウイルスと同様に、状態が改善してもウイルスは神経節に残り続けるため、体力の低下や精神的なストレスなどによって免疫力が低下すると再活性化し、症状が再発することがあります。
また、この水痘帯状疱疹ウイルスの再発では、水ぼうそうのような症状が出ることは稀で、再発の場合には帯状疱疹として顕在化します。その性質上、帯状疱疹には潜伏期間と判断できる期間は存在しません。帯状疱疹から水痘帯状疱疹ウイルスに感染した場合、まずは水ぼうそうとして症状が起きてくるため、あえて言うのなら潜伏期間は2~3週間と言えるでしょう。