クラミジアで足の付根が痛むのは鼠径リンパが腫れるから

鼠径リンパの腫れ

クラミジアにもいくつかの種類があります。性器クラミジア感染症ではおよそ80%は無症状です。放置していると自覚症状が出ますが、無症状のまま進行するケースも多くあります。L1型、L2型、L3型と呼ばれるクラミジアは鼠径リンパ肉芽腫を引き起こします。クラミジア・トラコマチスの一種で、梅毒や淋病、軟性下疳に続く性病とされており、第四性病と呼ばれています。一時期日本では多発しましたが、近年ではまれな症状です。とはいえ、まったくないわけではなく、一部には足の付け根の痛みを訴えて、なかなか原因が特定できないケースも多いことが報告されています。

他の性病と似ている

足の付け根が痛むという症状は、梅毒やヘルペスが疑われることが多くあります。梅毒では典型的症状ですし、ヘルパスは太ももの腫れや痛みが代表的な症状です。クラミジアは結膜炎や眼炎などのトラコーマを発症させるA型、B型、C型や、一般的な性感染症であるD~K型が多いからです。鼠径リンパ肉芽腫は、性予防法によって規制されるほど患者数が多かった時期がありましたが、近年では日本国内での感染例はほとんど報告されていません。多くは発展途上国で感染し、その患者が国内に病原菌を持ち込んでしまうことで発生すると言われています。

代表的な症状

鼠径リンパ肉芽腫は、感染してから1週間から2週間ほどの潜伏期間があります。発症すると女性の場合、外陰部に痛みを伴い、男性では尿道の痛みを伴います。発症しておよそ2週間にわたって、性器やその周辺に痛みを伴わない水疱や潰瘍が見られるようになり、次第に足の付け根のリンパが腫れだして痛みが出るようになるでしょう。膿が出ることもありますし、発熱や倦怠感が出ることもあります。頭痛や関節痛、食欲不振などが起きることも多くあります。この時点で多くの人が身体の不調を訴えて病院に行きますが、放置してしまう人もいます。性器やその周辺の異状は、見つけ次第病院に駆け込むべきところですが、なかには知識不足から何もせずに異性との性交渉を続けて感染が広がってしまうこともあります。1年以上にわたって放置すると、肛門や直腸のリンパにまで感染し、直腸狭窄症や象皮症といった症状が出てきます。

鼠径リンパ肉芽腫の治療

治療ではジスロマックやエリスロマイシンなどの抗生物質を3週間から4週間ほど投与します。ジスロマックはクラミジア治療の特効薬で、多くの場合はこれを処方されるでしょう。